商品番号 | 2202 |
メーカー | Nikon |
機種名 | AI Micro-Nikkor 55mm f/2.8S(Ai-s) |
シリアル No. | 733724 |
適合マウント規格 | Nikon Fマウント |
付属品 | 前後キャップ(純正) |
点検箇所 | フォーカス調整機構 絞り羽ユニット機構 光学系付着物 外観(除菌等) |
ニコン製マクロレンズの「AI マイクロ・ニッコール:55mm F2.8」です。
ニコン公式HPに記載の正式名称は「AI Micro-Nikkor 55mm f/2.8S」となり、俗に「Ai-S」と呼ばれるタイプになります。

ニコン・AI Micro-Nikkor 55mm f/2.8S(Ai-s)整備済み中古品【商品番号2202】
古いニコンのレンズには、レンズの絞り値をボディ側に伝えて露出計と連動させる為のAI方式という機構の有無で下記4タイプに分類されます。
- 非Ai
- Ai改
- Ai
- Ai-S
この商品は Ai-S なので、AIタイプを改良した最後発のモデルになります。
尚、私が実際に経験した個体では、Ai-Sタイプでも2種類あるようで、マウント面にある絞り連動レバーに極小スプリングが付いているものと、いないものがあります。
機能面や性能上の差異は無いようですが、スプリング付きの方が整備は面倒ですね。ちなみに、こちらの個体はスプリングが付いていないタイプになります。

個人的な所感ですが、この部分のつくりを観察してみて、より洗練された設計だと感じるのはスプリング無しのほうでした
整備レポート
この個体は写真のような状態でレンズ面の1部にカビが付着していました。
この程度の光学系付着物は軽傷の部類かとは思いますが、放っておけばカビは増殖し、いずれはガラス面の内部に浸食してしまいますので、この段階で完全に除去しておきます。
写真の状態に分解し、外したパーツは勿論、ガラス部位、押さえリング等と接触する鏡胴内部の部位をクリーニングしています。
フロント側から見るとスリバチのようになっている部分の奥に小さいレンズ群が収まっているのがマクロレンズの構造的な特徴です。奥まった部分に小さいパーツが重なっているので作業には神経を使いましたが、綺麗なレンズに甦りました。
整備後の状態を確認します
リア側のガラス部位にアクセスするには最後端の黒い部品を外す必要があります。絞り連動レバーの回転域に関係している部位です。この向こう側に収まっている2群3枚のレンズも取り外し、パッと見、目立たないカビも徹底的に除去しました。
なお、駆動系部位は元々良好なコンディションを維持しており、絞り羽根調整ダイヤルの動きは適度なクリック感を伴いながら確実に動作しています。
マウント面も綺麗でコンディションは良好です。
フォーカス調整ダイヤルの動きも適度な粘りけを伴いながら、ムラのない滑らかな動きを見せていましたので、今回の整備ではヘリコイド(フォーカス調整機構の螺旋状部)には敢えてグリスアップをしていません。
もし今後、フォーカス調整ダイヤルの動きが渋くなってくるようなことがあれば、当店にてグリスアップも可能ですので、お気軽にご相談ください。
※野村光学HPから直接購入であれば無償メンテナンス保証がつきます。
ミラーレス機で使用する場合は
ミラーレス一眼に装着するというイマドキな使い方をする場合は、ご自身のカメラが採用しているマウントと、ニコン・Fマウントを橋渡しする為のマウントアダプターを介して装着します。
例えば、私の場合はSONYのα7cを使っていますのでカメラ側がソニー・Eマウントになっている、Fマウント対応のアダプターをつけてます。Amazonで3~4千円で買えるモノで十分に役立ってくれています。
テスト撮影
整備後にテスト撮影してみました。
片ボケの有無を確認しやすそうな被写体を撮影してみました。
無限遠にもちゃんとピントが合います。つまらない写真ですがご参考まで(笑)

ニコン・AI Micro-Nikkor 55mm f/2.8S(Ai-s)整備済み中古品【商品番号2202】
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